説明
fabric stories ~scrap journey~
2013年8月10日から50日間の娘(当時6才)との2人旅が始まった。パリから電車でラトビア共和国まで北上した。
途中ニュルンベルク、ハンブルク、電車で海を渡り、コペンハーゲン、ベルリン、チェコ、ポーランド、ラトビア共和国。
この旅には、ルールが一つあって、持てるだけの物を持つ。これは意外と難しい。
しかし、最小限でできる気持ちよさ。
石鹸一つ、手ぬぐい、下着2枚、服は着ているものだけ。パスポート、歯ブラシ、ノート、ペン、フィルム5個、カメラ、お財布。
6才の娘も50日分の持ち物を小さな背負えるだけのリュックに入れて、自分の荷物は自分で持つ。
両手を開けるは大きなポイントで、万が一怖い目にあったら、キャリーケースなんて持って逃げれないし、娘を抱っこして逃げる?いやいや金を出せってナイフ差し出されたら…と考えたら、旅がどんどん近づくにつれ不安に。
力もお金もない…どうしようと編み出した策を娘に伝えました。
もし、怖いことが起こったら、大きな声で、2人で「コマネチ!ってするんだよ!こうだよ!コマネチ!」(知らない方はビートたけしの画像で検索ください)昔ボクサーの輪島さんが、不意をつくお話をされていて、敵わない相手には違う戦法でいく、みたいなことをおっしゃってた。
そう、気が触れた親子に見られたらいいなと。
幸いそんなシーンはこの旅では登場せずでよかったよかった。
旅の途中の押し花、スケッチ、お菓子の包み紙やカフェのコースター、お塩の袋、窓、ピクニックで使ったフォーク、レシートで試したマニキュアや読んでた雑誌の切り抜き。
バナナとサンドイッチばかりの貧乏旅行だったけど、全てがキラキラしたあの時間を封じ込められたらと柄を作りました。
そういえば旅のきっかけは10円ハゲができていたから。
このハゲを治すのは旅だと思いついたのも今となっては笑い話です。
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□パターンリピート(縦方向):80cm
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