説明
fabric stories ~hourglass~
日傘を描く時、使う人を想像したり、どんな傘にしたいかというのは実はイメージしない。
とにかく考えないように 無心になれるように頑張る、というかそうなれるよう自分を誘う。
この絵柄を描く時は全く逆で、鮮明なイメージがあった。
イメージはこう。
髪の長い、30歳手前くらいの女性。
タバコを吸いそうに見えないけど、60年代のフランス映画の所為で、愛煙家。
赤い口紅は欠かせないからマスクはしない。
(賛否両論あるかも思うから妄想の話として聞いね、って、こんなこと加筆しないと公言できない世の中になっちゃった)
アクセサリーはしない。
猫を飼っていそうで、飼ってない。
友達はいないが、彼氏が一番の親友であるから、友達が欲しいとは本気で思っていない。
好きな食べ物はオムライスとたこ焼き。
お酒は飲めそうな顔して飲めない。(ここでポイントは、飲めそうな顔、ということ)
いつも必ず、バッグに入っているもの、目薬とおばあちゃんに毎年お正月にもらうお守り。
仕事は市役所の職員。
アートとかファッションには興味はない。
政治、環境問題には関心あり。
何か成し遂げたいとか、欲望もあまりない。
結婚したいとか子供が欲しいとかもない。
唯一の趣味は手品。だけど親友でもある彼には見せない。
自分のことを知らない人、これからきっと出会わないだろう人の前でだけやる。
バスでたまたま隣の席に座った人、カフェでぼんやりしている人の視界に自分が入っていると気づいたとき。
すごいね、とか言われないシュチュエーションが必須の条件である。
その彼女が春になると毎日のように着ているワンピースの生地の柄。
ワンピースはちょっとハイウエストのところでゴムのギャザーになっていて、
古着みたいな形で、開衿のシャツワンピースでもいいし、スタンドカラーにしてお袖はカフス付きのパフスリーブ。
ボタンは小さめのくるみボタン。ああ、襟に共布で細いリボンでもいいな。
生地になって、ワンピースになった瞬間にイメージがあやふやになってくる。
でももう描けてる。
描いた後に名前をつけた。すな時計。
なんでやねん!
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□パターンリピート(縦方向):約26cm
・リピートについての詳細はこちらのページをご覧ください。